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あなたの手の中にあるスマホに技術が凝縮。
社会に求められている仕事をするプレッシャーと責任

フジボウ愛媛(株) 壬生川工場 技術開発課 課長

技術開発 新卒入社

01 ― フジボウグループを選んだ理由

博士課程を修了して、最先端技術開発の道へ。
大学院での研究から離れて、ものづくりがしたかった

大学院ではタンパク質の化学反応の研究をしていて、生物・物理・化学などの領域でしたが、就職を考えた時期も遅く、また研究と近い業界というよりも、「ものづくりをしたい」という希望を叶えられるフジボウグループとの出会いは、今思うとラッキーでした。

フジボウグループは明治創業で、紡績業からスタートした歴史ある会社というくらいの認識でした。自分が技術開発部に配属されて担当するようになった研磨材事業は、ベルトの芯材やランドセル、靴の中敷きなどに使われている不織布製造が元になり、ウレタン製パッドやスエードパッド製造に応用されて今に至っていることを入社時に知って、技術が脈々と受け継がれ発展していることに納得しました。

入社して比較的早いうちから仕事を任せてもらえましたが、学生時代は黙々と一人で研究することが多かったので、仕事を進めていく上で、社内・外でどのようにコミュニケーションをとればいいのかわからず、苦労したことを覚えています。

02 ― 現在の仕事について

精密研磨用パッドの設計・試作・評価の刺激ある毎日。
考えて考え抜いて、予想通りの結果が出たときはうれしい

フジボウ愛媛の技術開発部は全体で30名ほどが所属し、精密研磨用パッドの用途別に9つのグループに分かれていますが、自分は課長として3つほどのグループをまとめています。精密研磨用パッドは、スマートフォンのパネルのみならず、スマホを動かすCPU、カメラの画像や動画を保存するメモリなど、半導体のチップを製造するときに使う加工用の部材で、表面を凹凸なくキズなく加工するために必要不可欠なものです。「研磨」というとモノを磨いていくイメージですが、「表面をより平滑に仕上げたい」「キズがないように研磨したい」という要求は年々高度になっていて、結果を求めるスピードもかなり速くなっています。

たとえば研磨の加工速度を上げながら、平滑性を保ちつつ、キズを減少させるという、相反する性能を両立させながらバランス良く整えていくのは本当に難しいことで、精密研磨用パッドを必要とするクライアントの使い方によっても性能は変わり、都度カスタマイズしていく難しさもあります。顧客が求める性能はどんどん高くなっているため、考えて考え抜いて、予想通りの結果が出たときはうれしいし、仕事の面白みを感じます。また、クライアントから「困っているんだけど、なんとかならない?」と頼られたときはやりがいを感じますね。

フジボウグループの研磨材事業は、半導体市場の伸長に伴って今も拡大を続けている事業です。今ではグループの大きな柱で、情報社会の中で求められている仕事なので、プレッシャーや責任を感じますが、まだまだ伸びる事業なので気を引き締めて仕事をしていきたいです。また新人には体力と根性がある人を望みます。テストや試作は体力的にきついですが、失敗しても粘り強くトライする気持ちを持った人と一緒に仕事をしたいですね。

03 ― あなた自身の変化について

会社やビジネスは一人では何も動かせない。
ブレずに流されずに、考えたことはやり通す覚悟を

働いていてうれしいのは、開発グループの考えを形にできて、それが「社会のどこかで役に立っている」と思えることです。実際、スマホのカメラの性能が上がったり、CPUの処理速度が速くなったり、画像などのデータ容量が増えるということは、部品の性能が上がっているということで、それに伴って研磨用パッドの精度も上げなければなりません。

開発業務は仮説を立て、検証を繰り返し、期待される結果を得るための仕事ですが、失敗も多く、常にさまざまな課題を抱えています。クライアントと意見が食い違うこともあり、打ち合わせを重ねて決めたことを修正することもありますが、クライアント、上司、開発グループ、工場内の他の部署の人など、多くの人が関わりながら進めていく仕事なので、自分はブレずに流されずに考えたことはやり抜きたい。ただし、仕事を始めて、会社やビジネスは一人では何も動かせないことを痛感して、考え方ややり方が変わってきた部分もあります。

今後の目標は、現在の業務を拡大し、さらに深掘りして、他社が追随できない製品を開発していくことですね。半導体の研磨分野はこれからもまだまだ伸びていくと思いますが、変化が速く、技術は高くなっていくので精一杯取り組んでいきたいと思います。フジボウグループの5か年の新中期経営計画「増強21-25」では、新しい設備や工場への投資も打ち出しているので、研磨材市場をリードする会社にしていきたいです。

Work Style

業務の一日の流れ

  • 8:00

    出社
    打合せ(グループでその日の業務内容の確認)、事務作業、現場で試作対応、データまとめ、資料作成等

  • 12:00

    昼食

  • 12:50

    社内打合せ、客先との打合せ、原料メーカーとの打合せ、実験データの確認等

  • 16:30

    退社

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